対策できる!リハビリに時間がかかる特徴ベスト3

リハビリのある整形外科に通院している患者さんの多くはリハビリを受けられています。

その中には痛みの状態によってではなく、患者さんのある特徴によって治るまでに余計な時間がかかってしまっていることがあります。

もしかしたら、みなさんの中にもこの特徴に当てはまってしまっており、1年も2年もリハビリが続いてしまっている方がいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、対策できる!リハビリに時間がかかる特徴ベスト3と題しまして、リハビリに余計な時間をかけてしまう患者さんの特徴とその対策方法についてお伝えしたいと思います。

リハビリで治りやすい人と治りにくい人っているの?

そうだね。痛みの状態以外にも患者さんの特徴が影響することがあるんだ。

ということは、その特徴を知っておけば治りやすくなるってことね!

事前に対策しておければ、治るまでの余計な時間は減らせると思うよ。

このコラムで分かること
  • 無意識でやっていることがカラダの治癒を阻害していることがある
  • 対面してカラダをチェックするセラピストの話を信じてみましょう
  • 痛みがある場合には運動をするのではなく、安静が一番です
目次

余計な時間をかけてしまう特徴とは?

セラピストであれば一度は、”この患者さん、〇〇だったらもっと早く治るのに・・・”と、考えたことがあると思います。

〇〇とは患者さんの性格に関わることであったり、悪気なく無意識でやってしまっていることだったりするので、担当のセラピストとしてはお伝えするのがなかなか難しいこともありまます。

とは言っても、そのことを知らないだけで治るまでに余計な時間がかかってしまっているのであれば、患者さんにとっても良いことではありません。

みなさんはどんな特徴が〇〇に当たると思いますか?年齢?体型?それとも職業?

筋力!

それはちょっと違うかな!

ここではセラピストの立場から考えるリハビリに余計な時間をかけてしまう患者さんの特徴について、ランキング形式でお伝えしたいと思います。

リハビリに時間がかかる特徴ベスト3

早速、リハビリに余計な時間をかけてしまう患者さんの特徴ベスト3を発表します!

第3位 情報に惑わされてしまう

第3位はテレビ番組や書籍、YouTubeなどで配信されている情報に惑わされてしまう人です。

セラピストは対面して患者さんの話を訊いた上でカラダのチェックをして、状態に合わせたリハビリや自主トレーニングをお伝えしています。

それに対して、テレビ番組や書籍、YouTubeなどで紹介している運動は痛みのある特定の人向けではなく、痛みのない不特定多数の人向けに伝えられています。

その道で名の知れたトレーナーさんが紹介している運動となれば、たとえ痛みが強くなったとしても運動を続けてしまう方がいらっしゃるかもしれません。

あ・・・。

それはダメでしょ。

その運動が自分のカラダに合っていない場合にはカラダに負担をかけてしまうこととなり、リハビリに余計な時間をかけてしまうことになります。

このサイトでも動画を配信しておりますが、ご視聴いただく方の大半はお会いしたことのない方なので、できるだけ簡単でカラダに負担のかかり過ぎない内容にするように心がけています。

それでも気を付けてください。世の中で配信されている情報(このサイトで配信している情報も含めて)が自分のカラダに合っているかどうかを判断するのは・・・

自分自身

なのです。そして、その判断はとても難しいです。

なぜならカラダの状態は人それぞれであり、自分自身で状態を把握できる人ばかりではないからです。

だからこそ、対面したことのない人の情報を信じるのではなく、まずは対面してカラダをチェックするセラピストの話を信じる方が、余計な時間をかけずにリハビリをうまく進められるかもしれません。

第2位 力が入ってしまう

第2位はリハビリ中に限らず、普段から力が入ってしまっている人です。

力を入れると筋肉の中の細かい血管が圧迫されて血流が悪くなり、筋肉がカタくなります。

寒いところにいると肩に力が入ってしまい、肩がこってしまったという経験のある方もいらっしゃると思います。

寒いとどうしても肩が挙がっちゃうの。

リハビリには関節を柔らかくして可動域を拡げるという目的があるのですが、リハビリ中に力が入ってしまうとその筋肉を柔らかくすることができないだけではなく、関節の位置関係さえも変わってしまうことがあります。

具体的には、肩に力が入ってしまうと腕の骨(上腕骨)と肩の骨(肩甲骨)との間が狭くなり、腕を動かすときに骨同士がぶつかってしまい、それがまた肩回りの筋肉をカタくする原因となります。

意識的に力が入ってしまっている場合には意識して力を抜くようにすれば良いのですが、無意識的に力が入ってしまっている場合には、リハビリ中であっても力を抜くことが難しいことがあります。

これを対策するためには、ご自宅で力を抜く練習をすることが効果的です。

たとえば、入浴中に腕の力をしっかりと抜いて腕が湯船に浮いてくる感覚を覚える、といった練習です。

また、寝不足や寒さ、ストレスなどによっても無意識的に力が入ってしまう方がいらっしゃるので、生活リズムや環境を整えることも重要です。

意識的に力が抜けるようになれば、間違いなくリハビリの進みが早くなります。

第1位 運動をしてしまう

第1位は痛いところに負担をかける運動を続けてしまうことです。

痛いところにとっての運動は百害あって一利なしです。

筋力が強くなって痛みがとれることはほとんどありません。いつもカラダを鍛えているスポーツ選手であっても痛みは出るものです。

たとえば、ひざの痛い患者さんがいたとします。

ひざが痛くても日課のウォーキングは欠かしたことがありません、という方です。

確かにウォーキングで心肺機能は高まるでしょう。

しかし、痛みのあるひざにとっては一歩一歩が負担になっています。1万歩あるけば、片方のひざに5000回の負担がかかってしまいます。

もちろん、このような患者さんのひざに対するリハビリには余計な時間がかかってしまいます。

運動は痛くないところには良いけど、痛いところには良くないってことね。

他にも、五十肩で腕が挙がらなくなったから、無理に腕を挙げる運動をしているという患者さんのリハビリにも余計な時間がかかってしまいます。

動かない関節を無理に動かす運動は関節にかなりの負担をかけてしまいます

痛みがある場合には、痛みを出さない安静が一番なのです。

安静にしていればカラダはカタくなるかもしれませんが、そのカタさはリハビリで改善することができるので、安心して安静にしてみてください。

負担をかけている運動が分かりにくい場合には、担当のセラピストに確認してみると良いと思います。

まとめ

今回は、リハビリに余計な時間をかけてしまう患者さんの特徴とその対策方法についてお伝えしました。

リハビリを受けるときには次の3つを心がけておくと、リハビリにかかる余計な時間を減らせるかもしれません。

  • 対面して実際にカラダをチェックするセラピストの話を信じてみる
  • 普段から意識的、無意識的に力が入らないようにする
  • 痛みのあるところに負担をかける運動をやめて安静にする

たとえ、痛みが出てしまいリハビリになったとしても、最短の時間で治せる方法を選んでいきましょう。

力を入れないってところが少し難しいけど、早く治すために心がけてみるよ。

特に寒い時期なんかにはカラダを温めておくと良いよね。

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