影響絶大!伸びないひざは姿勢を変える
「あれ?ひざが伸びきらない!」
屈伸運動や伸脚運動、床に足を伸ばして座った時や仰向けに寝たときなど、知らないうちにひざが伸びきらなくなっていると気になったことがあるかもしれません。
以前、ひざが伸びきらないことによる影響としてO脚になってしまうことをお伝えしましたが、じつはそれ以外にも姿勢を変えてしまうほどの影響が出てしまいます。
そこで今回は、ひざが伸びきらなくなると姿勢にどのような影響を及ぼすのか?についてお伝えしたいと思います。
確か、ひざって元々は反りかえるくらい伸びるのよね!?
そうそう!ひざの裏を床につけて、かかとが1、2cm浮き上がるくらいかな。
自分ではどうやって確認すればいいの?
1、2cmの高さのものにかかとを乗せて、ひざが床につくかどうかで確認できるよ。
ひざが伸びきらないことによる影響
ひざが伸びきらないことがカラダに及ぼす影響は、
・ひざを痛めやすい
・O脚になりやすい
・太ももが張りやすい
・歩いていて地面を蹴りにくい
・腰を痛めやすい
などがありますが、今回は「歩いていて地面を蹴りにくい」「腰を痛めやすい」の原因となる姿勢の変化についてお伝えします。
まずは、ひざが伸びないとどのような姿勢になりやすいのか確認していきましょう。
このように、ひざが伸びきらない姿勢では、どうしても股関節は曲がり、腰は反ってしまいます。
おしりが後ろに突き出る、いわゆる”でっちり”ってやつね。
この姿勢では、ひざ折れを防ぐために無意識で太ももの前側を走る大腿四頭筋という筋肉を常に働かせてしまうため、太ももはカタくなり、ひざの上側に痛みが出てしまうことがあります。
また、この姿勢では股関節や腰にも負担がかかりやすくなっているため、股関節や腰にも痛みを出してしまうことがあります。
次に、この姿勢が股関節や腰に及ぼす影響について確認していきましょう。
股関節への影響
ひざが伸びきらない姿勢を見ていただくと分かる通り、股関節は曲がったままの姿勢になります。
常に股関節が曲がったままでは股関節の前側を走る腸腰筋などの筋肉が縮んだ状態となり、そのままカタくなってしまいます。
腸腰筋がカタくなってしまうと太ももを後ろに伸ばすことができなくなってしまうので、歩くときには歩幅を拡げることができなくなり、足の指で地面をしっかりと蹴れなくなってしまいます。
この状態がさらに続くと、地面を蹴るふくらはぎの筋肉が弱くなるだけではなく、足を前に出すときに太ももを持ち上げる筋肉を多用することとなり、そけい部に痛みが出ることもあります。
縮んでカタくなった腸腰筋も使って足を前に出してるからね。
ちなみにふくらはぎの筋肉が弱くなると、つま先立ちをしたときにかかとを高く上げることができなくなってしまったり、足のむくみの原因にもなってしまいます。
ひざが伸びないと足にも影響が出るってことね!
そして、股関節が曲がったままカタまってしまうと、腰を反った姿勢となります。
腰への影響
カタめの床の上で、ひざを立てて仰向けに寝たときのことを思い出してください。
そして、徐々にひざを伸ばしていきます。
ひざを伸ばしきると、ひざを曲げていたときと比べて腰と床との間に隙間ができてしまうと思います。
ひざが伸びきらない状態では股関節は曲がったままでした。
この曲がったままの股関節を強制的に伸ばすとどうなるかというと・・・
腰が過剰に反ります!
確かに腰が反るわ!
もちろん、この状態が続くと背骨の後ろ側にある関節に負担がかかり続けてしまい、腰痛の原因となってしまいます。
歩いているときも同じ理由で、歩幅を拡げれば拡げるほど、腰を反る負担が繰り返しかかってしまうため、腰痛の原因となってしまいます。
つまり、ひざが伸びなくなることで股関節は曲がったままとなり、その曲がったままの股関節を無理に伸ばそうとすると腰が反り返ってしまい、持続的または繰り返しの負担が腰にかかることで腰痛になってしまうのです。
この場合の腰痛を治すためには、根本的な原因となっているひざを伸ばす必要があります。
ひざが伸びきらないことから悪循環になっているのね。
まとめ
今回は、ひざが伸びきらなくなると姿勢にどのような影響を及ぼすのか?についてお伝えしました。
ひざが伸びきらなくなる→股関節が曲がったままになる→腰を反ってしまう
いわゆる”でっちり”という姿勢になってしまいます。
また、そのような姿勢で生活しているとそけい部や腰に痛みが出てきてしまうこともあります。
そのような痛みに対しては、股関節や腰に対する治療は根本治療とはなりません。
まずはひざを伸ばしきることを最優先とした治療をお勧めしたいと思います。
ひざが伸びないといろんなところに影響が出てしまうのね。
そうなんだ!まずは自分のひざが伸びているのかチェックだね。