筋肉が原因!?片足立ちができなくなる本当の原因

「前は立ったままでもズボンや靴下を履けていたのに、今は片足で立っていられなくて・・・」

以前はいくらでも続けていられそうだった片足立ちですが、今ではほとんど立っていられないという方はいらっしゃいませんか?

運動不足で筋力が落ちたから片足で立てないんだ・・・と思って筋力を鍛えよう!と考えている方もいらしゃると思います。

はたして、本当に筋力をつければ片足立ちはできるようになるのでしょうか?

そこで、今回は片足立ちができなくなってしまう本当の原因についてお伝えしたいと思います。

私、片足立ち得意だったの!

すごいね!体幹が安定してるのかな?

でも、最近は立ったまま靴下が履けなくて・・・。

無理しないで座って履いていいんだよ。

目次

原因は筋肉ではない!?

転倒予防の番組を観たり講習会に参加すると、転倒予防の目安として片足立ちをすることがあります。

片足立ちを長く続けるためにはバランス能力や筋力、そして柔軟性が必要となりますが、特に筋力が重要と言われていることが多いです。

人が歩いている中では、必ず片足立ちになる瞬間があるので、片足立ちができなくなってしまうと歩きにも影響が出てきてしまいます。

しかし、歩いているときに全力で足に力を入れている人はいません

たしかに力いっぱいで歩いてないわね!

そのため、筋力の最大値が高くなったとしても、歩きや片足立ちにはそれほど影響はありません

つまり、片足立ちを続けられない原因は筋力ではないのです。

片足立ちできなくなる本当の原因

さて、実際に片足立ちをしてみましょう。

不安な方はすぐに手を置ける物があるところでやってみてください。

片足を浮かせて、もう片方の足に体重がかかり始めるその時!腰が体重をかける足の方に移動しませんか?

次に、体重をかける足の外側を壁にしっかりと当てて、もう片方の足を上げてみてください。

左足が上がる
左足が上がらない

体重をかける足がしっかりと壁についていれば、もう片方の足を上げることはできないはずです。

えーーー!?足を上げられない!!!

これは片足立ちをするときに必ず起こる”腰の横移動”を壁に止められてしまったことが原因です。

片足立ちをするためには、腰が外側に動く、つまり相対的に足が内側に動かされる柔軟性が必要となります。

今回の壁のように、足の内側への動きを制限してしまうカタい筋肉があると、たとえバランス能力や筋力が十分であったとしても片足立ちはできなくなってしまいます。

片足立ちを制限してしまう本当の原因は股関節の柔軟性にあったのです。

カラダに支障を起こす原因はカタさにあることが多いよね!

片足立ちするためのストレッチ2選

足を内側に動かせなくなる原因は股関節の外側にある筋肉のカタさです。

その外側にある筋肉の名前は大腿筋膜張筋と中殿筋です。

大腿筋膜張筋
中殿筋

足を組むときにも柔軟性が必要だった筋肉です。

この2つの筋肉がカタくなってしまうと、片足立ちをするときに体重をかける足側に腰を動かせなくなってしまいます。

この筋肉を柔らかくするストレッチ方法はコチラです。

大腿筋膜張筋
中殿筋

どちらのストレッチも、最後の姿勢で30~40秒は筋肉を伸ばしたままキープするようにしてください。

そして、ストレッチの後には実際に片足立ちをしてみると、ストレッチの効果が分かりやすいと思います。

まとめ

今回は片足立ちができなくなってしまう本当の原因についてお伝えしました。

安定した片足立ちをするためには筋力ではなく、体重がかかる足側に腰を動かせる柔軟性、つまり足を内側に動かせる柔軟性が必要となります。

そのためには、大腿筋膜張筋と中殿筋といった股関節の外側の筋肉を柔らかくする必要があります。

しっかりと伸びてくると片足立ちが安定してできるようになりますので、是非やってみてください。

これで立ったまま靴下履けるようになるね!

そ、そうだね!

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