ひざから腰へ!?伸びないひざと腰の張り

これまでにもひざが伸びないことによって起こる弊害についてお伝えしてきました。
じつはひざが伸びないことによる影響はひざだけに留まらず、腰にまで影響を与えてしまうことがあります。
ひざが伸びないことによって腰が張り、最終的には痛みになってしまうこともあるのですが、その場合の張りや痛みは腰全体ではなく、片側だけということが多いです。
みなさんの中にも片側だけの腰の張りや痛みに心当たりのある方がいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、ひざが伸びないことが腰に与える影響についてお伝えしたいと思います。

私・・・左の腰が張りやすいんだけど・・・。

もしかすると、右ひざが伸びきってないのかもしれないね。

え?左の腰だから、左ひざじゃないの?

伸びないひざと反対側の腰が張るのが特徴なんだ。
ひざは伸びていますか?
ひざが伸びていないとO脚になりやすかったり、骨に変形が起きて変形性膝関節症になりやすかったりと、あまり良いことはありません。

え!?
また、歩けば歩くほどひざに負担をかけてしまうことにもなるので、リハビリではできるだけ早くひざを伸ばせるようにアプローチしていきます。
まずは、みなさんのひざが十分に伸びているのか、こちらでチェックしてみてください。

もし、このチェックで引っかかってしまった方は、ひざから腰に影響が出てしまう可能性があります。
このような腰の張りはいくらマッサージをしても、張りの原因が腰ではなくひざにあるので治ることはありません。
どうして反対側の腰が張る?
なぜ、伸びないひざと反対側の腰が張ってしまうのでしょうか?
腰に手を当てて、立ってみてください。

両足に均等な体重がかかっている場合にはあまり分かりませんが、その状態から片足に体重を移してみてください。
どうでしょうか?体重をかけた側の腰がカタくなってきませんか?
これは体重がかかるとひざ折れや腰が砕けないように筋肉が働くことで起こる無意識の反応です。
ではもし、片方のひざが伸びきっていない場合、そちらの足に体重をかけていられるでしょうか?
残念ながら、それはできません。
なぜなら、曲がった状態のひざに体重をかけてしまうと、ひざが伸びているとき以上に筋肉を働かせなくてはならないため、すぐに疲れてしまうからです。
そうなると、日常生活のおいてもひざが伸びていない足に体重をかけることが極端に減り、ひざが伸びている足にばかり体重をかけるようになります。
ひざが伸びていれば、極端にひざ周りの筋肉を使うことはありませんが、体重がかかっている側の腰の筋肉は働き続けることになります。
筋肉が働いている状態では、筋肉の中の細かな血管が圧迫されて血流が悪くなってしまい、筋肉への栄養も滞ることになり、張りを感じるようになってしまいます。
こうして、ひざが伸びていないひざとは反対側の腰が張るようになってしまうのです。

そういうメカニズムなのね。
このような腰の張りを治すには?
このような片方だけに起きる腰の張りはいくらマッサージをしても治りません。
なぜなら、その原因はひざにあるからです。
なので、腰の張りを取り除くためにはひざを伸ばすことが必要です。
まずはストレッチを試してみましょう。
ひざの後ろに伸びる感覚があれば、ストレッチできています。
しかし、後ろではなく前側(お皿の下あたり)に違和感があるのであれば、ストレッチは止めてください。
お皿の下にある脂肪の塊が圧迫されて違和感になってしまっています。

その場合には、まずコチラでお皿を動かすことから始めましょう。
まとめ
今回は、ひざが伸びないことが腰に与える影響についてお伝えしました。
ひざは伸びないだけで、ひざだけではなく腰にまで影響が出してしまうことがあります。
もし、片方の腰に張りを感じていて、その反対側のひざが伸びきっていない方がいらっしゃれば、腰のマッサージではなく、ひざのストレッチをしてみてください。
それでも腰の張りが取れない場合には病院などを受診してみてください。
ひざが伸びきるまでの間は、できるだけ反対側の足に負担がかかり過ぎないように体勢を変えるように心がけてみてください。

まずは伸びてないひざのストレッチをやってみるわ!

ひざの前側に違和感があったら、ムリしないでね。