あぐらをかくために伸ばす筋肉3選

みなさんもよくご存じの胡坐(あぐら)ですが、あえて言葉にすると”両ひざを左右に開き、体の前で両足首を組んで座る”ことを言います。

つまり、あぐらをかくには股関節が開くことと曲がること、そしてひざが曲がることが必要になります。

そのため、股関節やひざ関節がカタくなってしまうとあぐらをかけなくなってしまいます。

そこで今回は、股関節に着目してカタくなってしまうとあぐらをかけなくなってしまう筋肉のストレッチ方法についてお伝えしたいと思います。

私、女の子だからあぐらかかないよ。

正式な女性の座り方があぐらだった時代もあるらしいよ!

え!そうなの!?

今は女の子もあぐらをかく時代だしね!

目次

あぐらの歴史

現代において、正式な場所や目上の人に敬意を示すための座り方と言えば正座ですが、戦国時代においての武士は目上の人の前であってもあぐらをかいていたそうです。

この戦国時代の文化を変えたのが江戸幕府第三代将軍の徳川家光です。

あぐらを正座に変えた理由の一つとして、家臣が急に襲ってこないようにするためとも言われています。

長い時間正座させられていては、足がしびれてしまって急には動けないからです。

じつは、平安・鎌倉時代まで遡ると、宮廷につかえていた女官たちもあぐらをかいていたそうです。

さらに、アラビアではあぐらが一般的な座り方なんだそうです。最近では、日本においても男性も女性も関係なくあぐらで座っていますね。

私はあぐらをかくと、ひざが床から浮いちゃう。

あぐらを制限する筋肉3選

ご高齢の女性のリハビリをしていると、ひざを開けない、つまり股関節の内側の筋肉がカタくなっている方がよくいらっしゃいます。

その原因は、今まであぐらをかいたことがない、というご高齢の女性が多いからです。若い女性は比較的、簡単にひざを開くことができる方が多いです。

しかし、股関節がカタくなってしまうと、股関節自体にも支障が出てしまいますし、腰にも負担がかかりやすくなってしまいます。

健康のためには股関節を柔らかくしておいた方が良いです。

あぐらをかくために柔軟性が特に必要な筋肉は次の3つの筋肉になります。

長内転筋
大内転筋
大殿筋

長内転筋(ちょうないてんきん)や大内転筋(だいないてんきん)という筋肉は股関節の内転筋に分類される脚を内側に閉じる筋肉です。

カタくなってしまうと脚を広げられなくなってしまいます。

そして、もう一つがおしりの筋肉である大殿筋(だいでんきん)で、この筋肉がカタくなってしまうと股関節を曲げられなくなってしまいます。

この後は、カタくなってしまうとあぐらをかけなくなってしまうこれら3つの筋肉のストレッチをお伝えします。

あぐらをかくためのストレッチ

長内転筋、大内転筋のストレッチは、ストレッチする側のひざの下にクッションなどの柔らかいものを敷いて行うとやりやすいです。

また、反対側のひざを曲げる必要があるため、ひざに違和感や痛みがある方は気を付けてください

大殿筋のストレッチは、カラダを前に倒すときにしっかりと胸を張るようにすると、よく伸ばすことができます。

長内転筋
大内転筋
大殿筋

どのストレッチも、最後の姿勢で30~40秒は筋肉を伸ばしたままキープするようにしてください。

ストレッチの後には実際にあぐらをかいてみて、ひざと床との距離を測るようにしておくと、ストレッチの効果が分かりやすいと思います。

あ!ストレッチしてたら、ひざと床との距離が近くなった!

まとめ

今回は、股関節に着目してカタくなってしまうとあぐらをかけなくなってしまう筋肉のストレッチ方法についてお伝えしました。

あぐらを制限してしまう筋肉は、股関節の内側にある長内転筋、大内転筋、そして後ろ側にある大殿筋です。

ストレッチの前後では、実際にあぐらをかいてみて、ひざと床との距離を確認してみてください。

しっかりとあぐらをかけるようになると腰にかかる負担も軽減するので、是非やってみてくださいね。

私も普段からあぐらかいてみようかな!

股関節を柔らかく保つためにもいいかもね!

目次