どうして夜だけ!?夜間痛が起きる原因とその対策

日中に痛みはないけれど、夜中に痛みで目が覚める・・・。

これはリハビリをしている患者さんからよくお聞きする話の一つで、夜間痛と呼ばれる症状です。

カラダをぶつけたときには、始めのうちこそ昼夜関係なく、ぶつけたところがズキズキと痛みますが、時間が経つにつれて痛みはなくなっていきます。

しかし、夜間痛の痛みはぶつけた痛みの原因とは全く違うため、ぶつけたときと同じように痛みがなくなっていきません。

そこで今回は、睡眠不足の原因にもなってしまう夜間痛がどのようにして起きるのか?

その理由とその対策についてお伝えしたいと思います。

夜、痛みで起きちゃうんだけど!!

それは夜間痛だね。睡眠不足になってるんじゃない?

そうなの!ここ最近は毎日起きちゃって寝れないの。

それなら、まずはクッションを使ってみると良いと思うよ。

目次

夜、寝ているときの痛み-夜間痛-

日中に痛みはないけれど、夜中に痛みで目が覚める。このように夜中に限って痛みを感じるのが夜間痛の特徴です。

毎晩痛みが続いてしまうと慢性的な睡眠不足となり、日中の活動にも支障をきたしてしまいます。

夜間痛は病院やクリニックの診察で「肩関節周囲炎」や「肩腱板断裂」といった肩に関する診断を受けた患者さんに多い症状ではありますが、たとえ肩の周りに炎症がなくても、腱などの組織に断裂がなくても、夜間痛は起きてしまいます

炎症していなくても痛い!?どうしてなの??

では、どのような状態になると夜間痛は起きるのでしょうか?この後、その原因についてお伝えしていきたいと思います。

夜間痛の原因はカタさと血流

夜間痛の原因は、関節がカタくなっている状態で同じ姿勢を取り続けることにあります。

関節がカタくなっている状態でその関節に負担のかかる姿勢を長く取り続けてしまうと、関節やその周りにある筋肉などの血流が悪くなり、痛みを感じ始めます

パソコン作業や裁縫などで長時間のデスクワークをしたときのことを思い出してください。

小一時間もすれば肩まわりや腰が張ってきてしまい、無意識に姿勢を変えていることはありませんか?

そういえば、右にかけてた体重を左にかけたりしてる・・・。

これは、負担がかかり続けている関節やその周りの筋肉への血流が悪くなっていることを張りとして感じ、その場所への血流を促すために姿勢を変えることで負担を減らしているのです。

日中であれば、ほとんど無意識にこのような姿勢の調整をしているので、痛みになることは少ないのですが、夜中は寝ているので姿勢の調整が難しく、痛みになってしまうのです。

そして、夜中に痛みで目が覚めるようになってしまい、長い時間ぐっすりと眠ることができなくなることで日中にも痛みを感じやすくなってしまう・・・。

そうなるとさらに、夜中に痛みで目が覚めやすくなり・・・と、悪循環になってしまいます。

なるほど!そういうことだったのね!

夜間痛への対策方法

では、夜間痛を起こさないためにはどうすれば良いでしょうか?

夜間痛を起こさないためには、関節や筋肉への血流を悪くしないことが重要です。

関節や筋肉のカタさ自体に対しては痛みのない範囲でストレッチしてみてください。それでも改善しない場合には、リハビリなどを受けてみるのも良いかもしれません。

ストレッチについてはコチラでお伝えしています。

ここでお伝えする対策方法はカタさに対してではなく、血流を悪くしない姿勢を保つ方法になります。

関節にはどの関節であっても緩みの肢位という姿勢があります。緩みの肢位とは関節にかかる圧力が最も低くなる姿勢です。

肩であれば力を抜いた腕を少し挙げて脇を拡げた姿勢、ひざであれば少しひざを曲げた姿勢が緩みの肢位になります。

この緩みの肢位を寝ている間に保つために、クッションなどを使って姿勢を作ってみましょう!

夜中にひざや腰が痛くて目が覚めてしまう場合

夜中にひざや腰に痛みを感じる場合には次のようにクッションを使いましょう。

仰向けで寝る場合

ひざの下にクッションを入れる
→ひざの下にクッションを入れることでひざが少し曲がった緩みの肢位となり、血流が悪くなりにくくなります。

また腰に対しては、ひざの下にクッションが入ることでひざが立ち、腰が反り返らなくなることで背骨にかかる負担を減らすことができます。

横向きで寝る場合

両ひざの間にクッションを入れる
→両ひざの間にクッションを入れることで両ひざを曲げた姿勢になりやすく、ひざ同士の当たりも軽くなります。

また腰に対しては、上側になった足の重みで引っ張られていた腰が引っ張られなくなることで、腰の筋肉にかかる負担を減らすことができます。

夜中に肩が痛くて目を覚ましてしまう場合

夜中に肩に痛みを感じる場合には次のようにクッションを使いましょう。

仰向けで寝る場合

一つ目のクッションを脇の間に入れて、二つ目のクッションを肘の位置が肩よりも下がらないように肘の下に入れる
→脇の間と肘の下にクッションを入れることで肩の緩みの肢位となり、血流が悪くなりにくくなります。

肘を曲げて手をお腹の上に置いて寝るときには、お腹の上に三つ目のクッションを置いた方が良い場合もあります。

横向きで寝る場合

一つ目のクッションを脇の間に入れて、二つ目のクッションを腕がカラダの前に落ちてしまわないように腕の間に入れる
→脇の間と腕の間にクッションを入れることで肩の緩みの肢位となり、血流が悪くなりにくくなります。

また、腕の間に置くクッションは腕が落ちないように置いているので、クッションはできる限り大きいサイズを選ぶと良いです。

まとめ

今回は夜間痛の原因とその対策方法についてお伝えしました。

毎晩、夜間痛が続いてしまうと睡眠不足となり、日中の活動にも支障をきたしてしまう悪循環を起こしてしまいます。

関節や筋肉のカタさについてはストレッチ、場合によってはリハビリなどが必要となることもありますが、血流を悪くしないためにはクッションを使って緩みの肢位を保つことで対策することができます。

少しでも夜中に違和感を感じた場合には、まずクッションを使ってみてください。

慢性的な睡眠不足になってしまうとカラダもカタくなりやすくなるので、快適な環境での安眠を心掛けましょう。

薄めのクッションよりは厚めのクッションの方が良さそうね!

そうだね!関節のカタさによっては薄いクッションだと緩みの肢位が作れないこともあるからね。

目次