必見!リハビリのある病院の選び方
自分のカラダに痛みが出始めたときや家族に手術が必要になったときなど、安心して任せられる病院選びに困ったことはありませんか?
インターネットの情報や書籍、そして口コミなど、それぞれがそれぞれの理由で様々な病院を紹介しています。
そこで今回は、リハビリをしている自分や家族に合った病院を自分で探し出す方法についてお伝えしたいと思います。
大変!大変だよ!家族が腰を痛めて動けなくなっちゃったよ!こんなとき、どの病院に行ったらいいの!?
それは大変だ!せっかくだから腰専門の先生がいる病院がいいよね。
そんなこと言っても、腰専門の先生がいる病院なんて知らないよ!!
大丈夫!そんなときに家族を任せられる病院を調べる良い方法があるんだ!
- インターネットなどの情報は必ずしも自分や家族に合っているわけではない
- インターネットなどで病院を探すためには検索力、判断力、読解力が必要
- 誰でも自分に合う可能性のある病院を探せてしまう3ステップ
病院選び、困ったことありませんか?
病院選びに困ったとき、まずはインターネットで近くの病院を検索したり、ご近所さんの口コミで評判の良い病院を教えてもらったり、手術ともなればテレビや書籍で紹介されている有名な病院を調べたりしますよね。
患者さんにどうしてこの病院にいらっしゃったのですか?とお聞きしてみたところ、
- ご近所さんの口コミ
- インターネットの情報
- 書籍などの病院ランキング
という順番の回答になりました。さて、この3位までの方法で・・・
本当に良い病院を
選ぶことができるのでしょうか?
え!?できないの??
ご近所さんの口コミはあくまでご近所さんの主観であり、その病院の中でもどの理学療法士が担当であったかまでは分かりません。たまたま担当になったたった一人の理学療法士に対する評価が数百人規模の病院の評価になってしまっているかもしれません。
インターネットで良い病院を選ぶためには、パソコンやスマホでの検索力と検索した情報が信頼できるかどうかの判断力が必要となります。
口コミサイトの中には病院スタッフが自分の病院に最高評価をつけているような病院もあれば、たった一人の患者さんの最低評価が病院全体の評価を下げてしまっている病院もあります。そのため、この病院だ!と思っていざ行ってみると想像していたのとは全く違うなんてこともあります。
書籍などの病院ランキングは、特定の項目だけのランキングであったり、出版社からの営業を受けた病院が掲載されているランキングなどもあります。ランキングを正しく読み解くことのできる読解力があれば良い病院を選ぶことができます。
パソコンやスマホの検索力と判断力とランキングの読解力と・・・む、むずかしい・・・。
しかし、手術件数ランキングの上位にあるような異常に手術件数の多い病院では、診察で手術を勧められることが多かったり、入院の回転数を上げるために早く退院させられてしまうなんてこともあります。
じゃあ、
どうやって選べばいいの!?
と思いますよね?ここでは少し視点を変えた方法を使って、リハビリをしている自分や家族に合った病院を探し出す方法をお伝えしたいと思います。
もちろん、この方法が一番良いというわけではありませんが、客観性や信ぴょう性の高い方法ではあるので病院選びの一助にはなるかと思います。
できるだけ簡単な方法でお願いします!
誰でもできる病院の選び方
さて、論文を検索しましょう。
ろ、論文!?
ろ、論文・・・?絶対ムリ!
と、驚かれる方が多いとは思いますが、論文の内容を読み込むわけではありませんのでご安心ください。
この方法は調べたい病院の理学療法士が学会発表または論文執筆をどれくらいしているかを選択基準とする方法です。
論文を書くためには学会での発表が必要です。そして、学会発表するためには研究や症例検討を繰り返し、その成果をまとめたものを抄録として学会に提出し、そこで採択されることでやっと発表することができます。
発表の後、論文の執筆に移ります。ここで多くの理学療法士が挫折します。大半の理学療法士は論文を執筆しようなんてことは思いません。なぜなら、論文の執筆にはかなりの労力がかかるからです。
まず、調査のためにいくつもの論文を読み込む必要があります。そして、推敲を重ねて執筆したとしても、雑誌に掲載されるためには査読という工程で他の理学療法士から指摘を受けたものを修正し、そこで採択されることでやっと学会誌の掲載に辿り着くことができます。
つまり、論文を書くためにはかなりの勉強量と継続するモチベーションが必要となります。
大学に所属して論文を書いている理学療法士は多くいますが、病院で臨床を行いながら論文を書いている理学療法士はあまりいません。しかし、そのような理学療法士がいる病院は”選ぶべき病院”と言えるのではないでしょうか?
病院で論文を書いている理学療法士はちゃんとしている可能性が高いってことね。
論文を検索して分かること。それは・・・
- その病院で多い疾患や手術について
→自分または家族の痛みの部位と合っているかどうか確認できる - 理学療法士のリハビリ技術
→学会発表や論文執筆の回数でリハビリの知識や技術を推測できる
です。自分や家族の痛みの部位についての論文が多い病院であれば、その部位に精通している理学療法士がいる可能性があります。
そして、その理学療法士はリハビリの知識や技術が高い可能性があります。このような理学療法士のいる病院を見つけることができれば、それは行ってみる価値のある病院と言えます。
確かにそれなら良い病院を見つけられそうだけど・・・見つける方法が簡単じゃないと困ります。
選び方は簡単3ステップ
ここでは3つのステップで良い病院を探す方法をお伝えします!パソコンやスマホで検索をしたことのある方なら、ゆっくりと時間をかけてこの通りにやれば大丈夫です。
ステップ1 論文サイトを開く
J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター (jst.go.jp)という論文検索サイトを開きましょう。
論文サイトは有料のものがあったり、医療関係者でないと使用できないものもありますが、このサイトでは簡単な操作で誰でも論文を検索することができます。
これは私でもできる!
ステップ2 [病院名 リハビリ]と入力する
サイトを開いたら早速、赤い枠中の検索窓に[〇〇病院 リハビリ]または[〇〇病院 理学療法]と入力します。〇〇には調べたい病院名を入力してください。
“リハビリ”や”理学療法”と入力するのは、今回の検索対象がリハビリのある病院だからです。”理学療法”というのは理学療法士が使用する施術のことを指しています。
病院とリハビリの間にスペースを入れるのね。
ステップ3 「文献名」「著者名」を確認して病院を選ぶ
検索された結果を確認します。検索結果として、「文献名」「著者名」「掲載資料名」が表示されますが、病院選びで確認するのは 「文献名」「著者名」 の2つです。
まず、「文献名」でその病院が得意としている部位(肩や腰など)、「著者名」では通院するときに指名したい理学療法士を確認しておくと良いです。
※理学療法士の指名は病院によっては断られる可能性があります。
気になる病院の情報を一通り確認し終えたら、通院する病院を決めましょう。
“文献名”で”得意な部位”、”著者名”で”理学療法士の名前”・・・ここではちょっと読解力が必要なのね。
まとめ
今回はパソコンやスマホを使って、リハビリをしている自分や家族に合った病院を探し出す方法についてお伝えしました。
病院を探す方法はいくつもありますが、自分で納得のいく病院を探し出す方法は限られています。次の3ステップで病院を探してみてください。
- 論文サイトを開く
- [病院名 リハビリ]と入力する
- 「文献名」「著者名」を確認して病院を選ぶ
この3ステップはパソコンやスマホで検索をしたことのある方であれば、ゆっくり時間をかければ必ずできます。
いつ自分や家族が病院に行くことになるかは分かりません。その時に向けて事前に病院を見つけておけるといいですね。
ちょっと難しいところもあったけど、3ステップ通りにやればできそう!これで信頼できる病院が見つかるならやってみるよ!
いざというときのために今のうちに病院を探しておくと安心だね。